日本クラシックホテルの会に加盟するホテルは9軒。
第2次世界大戦以前に建てられ、その建物を維持(改修、復原を含む)。文化財や産業遺産の認定を受けているなどの条件としてを満たした歴史と魅力あるホテルです。
クラシックホテルにはスタンプラリーのように使えるパスポートがあり、4軒のクラシックホテルに宿泊でペア食事券。9軒制覇でペア宿泊券などの特典があります。
愛知県蒲郡市にある蒲郡クラシックホテルに行ってきました。
蒲郡クラシックホテル
蒲郡クラシックホテルの前身は、名古屋の織物商の瀧信史郎が景観に惚れ込み明治45年に料理旅館常磐館を創業したものです。
その経営手法は革新的で、当時の華やかなる文壇の一流小説家には何カ月でも無料で滞在してもらう代わりに、作品の中に蒲郡や常磐館を登場させてもらうというタイアップでした。
菊池寛や志賀直哉、川端康成などの文豪に次々取り上げられ蒲郡は全国的な知名度がアップしました。
その後国の施策もあり昭和9年に蒲郡ホテルとして竣工、開業。クラシックホテルの宿命の米軍接収を経て売却買収を繰り返したのち、現在は呉竹荘がクラシックホテルとして運営しています。
三河湾国定公園の中心の高台に位置し、三河湾と天然記念物の竹島を一望します。
庭園はつつじの名所で4月下旬にはつつじ祭りが開催されるそうです。私が行ったのは6月でしたがまだ名残の花が残っていました。
蒲郡駅からのアクセス
鉄道で向かわれる方へ。
私は東海道本線で行きました。南口と北口がありますが南口、海側に出ます。ヨットがオブジェで置いてあります。アピタの横を通り生命の海科学館の交差点を左折します。マリンロードと標識がありますよ。直進して行くと右側に竹島水族館があります。もう丘の上にホテルが見えるので迷うことはないはず😉(ここまで来るまでコンビニが1軒だけありました。最寄には他にないので必要なら寄っておいてね。)
高台にあるので坂道を登ります。
どこに行くのもここを登り下りします🤣
荷物の重い人はタクシーを。送迎サービスは廃止されたそうです。
客室
客室は27室。海側と山側があり、それぞれに一般のツインとスイートルームがあります。それから特別なロイヤルスイートが1室。ここは昭和天皇はじめ皇族の方々が宿泊したそうです。
私は海側のツインルームでした。参考にどうぞ。
額の絵は色褪せてライトのファブリックにはシミが目立ち古い感じはしましたが清潔感はあります。
充分な広さ。ひとりだし😂
ユニットバスですが広くて快適なお風呂でした。少しだけど窓も開いて網戸もあり夜の竹島が見えました。
お茶のセットが旅館風でなごむ😁
部屋の窓からは竹島と竹島橋が一望できました。ひょうたん島の三河大島もかすんで見えました。
ホテル内の紹介
正面玄関。古い建物って天井を見てしまう
エントランス。右手にレセプションがあります
エレベーターの階数表示がクラシカルな指針盤
エレベーターの中
シンプルなステンドグラス
奥の左に売店
アールデコのロビーホール
吹き抜けで2階が見えます
2階はカフェ兼バーとメインダイニングルーム。眺めのいいテラスと読書スペース。
敷地内には神殿、チャペル、バンケットホールがあり結婚式もできますね😄
蒲郡クラシックホテルのレストランやカフェ
蒲郡クラシックホテルは建物の中にラウンジカフェバーとメインダイニングルーム。
敷地内の離れに2軒のレストランがあります。
ホテル以外で食事をする場合は蒲郡駅の近くまで行かないとお店がないかもです😂
ラウンジバー アゼリア
2階にあります。10時から18時までは喫茶、22時まではバーとして営業しています。ホテルのラウンジですので飲み物は1000円超えですが、16時から18時まではハッピークラシックタイムということでアルコールメニューが半額になります。ミニオードブルは500円です。私は行きそこないましたが行かない手はないです。
席数は30席ほどですがテラスにもテーブルが出してあって利用できます。
ハッピータイムじゃないときにノンアルコールのカクテルジュースをいただきました。
確かステキな名前がついていたけど忘れた
ここの入り口の側で早朝(5時だったかな?)から朝食が始まるまでコーヒーの無料サービスをやっていて、朝のひとときテラスに出て気持ちのいい時間を過ごせました😊
朝のテラスより
ここはケーキやトースト系の軽食もあります。
メインダイニングルーム
朝昼と夕食がいただけるフレンチレストランです。すべてコースでランチは4900円から。ディナーは7500円から。
でもランチにはカレーがあって、ビーフ、シーフード、野菜、透明カレーよりお選びくださいってある。透明カレー❓
席は50席とそこまで大きくないですがキチンとしたサービスが受けられます。
朝食はここでした。
お皿に竹島側から見るホテルの絵が😀
メニューによるとぶ厚いビーフカツレツがご自慢のようです。
料亭 竹島
ホテルを出て左側、樹木に隠れるようにあります。
ランチコースは5500円から。ディナーコースは7500円から。ランチは松花堂弁当3500円もありますがすべて前日までの予約制です。16席と個室がひとつなので小さな食事処です。
建物が趣があって中も見てみたかった😫
六角堂
ホテル前の坂道の途中にある、みかわ牛やシーフードを鉄板焼きで食べるお店です。建物が六角形なのです。
ランチコースは4000円からディナーコースは5500円から。13席と個室がひとつ。13席はすべてカウンター席です。
私は夕食をこちらでいただいたので参考までに写真をどうぞ。
目の前で調理しているので、今焼いてる物の説明をしながら冗談を言って笑わせます
塩が何種類も用意されていてソースのかかっていない料理に使いました
フォアグラです。奥のはおしぼりではありません🤣なんかチーズをクルクル丸めたの
岡崎嬢という地ビール
ガーリックライスにしてもらいました
ファイヤーショーで盛り上げてくれます
この紅茶は地元の古木からとれた貴重なお茶だそう
おいしかった😋特にみかわ牛
席があれば予約なしでもよかったけれど、決まっていれば予約した方が良いです。
食後、夜のテラスからの竹島
蒲郡クラシックホテル周辺観光
蒲郡は景勝地なので観光地でもあります。春の潮干狩りやひょうたん島の三河大島に渡って海水浴、足を延ばせばテーマパークのラグーナテンボスもありますが、ここでは私が実際に行った所をご紹介します。
海辺の文学記念館
ホテルの駐車場の隅っこの階段を降りてくると休憩所がある海に面した園地になっています。
その真ん中にある和洋折衷の白い建物が蒲郡クラシックホテルができるきっかけになった常磐館です。と言いたいところですが、同時代に建てられたものを模倣復元したものです。
海辺の文学記念館として蒲郡や常磐館が登場する文学作品や文豪たちの書簡などが展示されています。
時手紙というサービスがおもしろいです。その場で書いた手紙を指定する期間あずかってくれて、希望する時期に送るというもの。未来の自分に手紙が書けます。
1ヶ月~5年 500円
6年~8年 700円
9年~10年 1000円
生命の海科学館
生命でいのちと読ませます。
蒲郡駅南口からすぐの化石や隕石の博物館になります。
ここにしかない古代クジラの化石があったり、本物の隕石に触れたりします。
3階のミュージアムシアターでは地球についてのアニメーションをみせてもらいました。プログラムは定期的に変わるみたいです。
休日だとワークショップもやっているので子供といっしょに出かけたら行ってみるのもいいかもです。
竹島水族館
ホテルから近いこの水族館は小さいけれどとても人気があり、休日はかなり混んでいます。
巨大な水槽は無いしさっさと歩くとあっという間に出口です。
人気の秘密はたぶんこれ
こんな愛のある手書きの説明がたくさん貼ってある😆これ読んでいるだけでひとつひとつの水槽をじっくり見てしまいます。
深海生物の水槽のタカアシガニ
カピバラはショーもやっている(アシカショーもある)
この飼育員が食べてみましたコーナーでは、それ食べれるの?な海の生物を体を張って試食していておもしろかった🤣
売店ではグソクムシ煎餅とかウツボサブレとか、実際に原料にしたオリジナル商品が売っています。
最近小さいけれど個性的な水族館が人気だけれどもここもそのひとつですね。
天然記念物 竹島
海岸から400メートル離れた竹島は竹島橋を渡って簡単に行けますが、渡ったら101段の階段を登ります😅
八百富神社をはじめ五つのお社がありパワースポットです。
遊歩道があるのでぐるっと一周できます。一周680メートル。たくさんの暖地性植物が自生しています。
五つの神社は全部お参り必須ですね。中心の八百富神社は弁財天。お参りをしてからお社前に置いてある福種銭をいただきましょう。何かをやるときにこれを資金の一部にするとうまく行くということね☺
社務所では2種類の御朱印がいただけます
ここのおみくじは大大吉があるので挑戦してくださいね😁
実はホテルにチェックインしたときにボランティアガイドさんがいると聞き、お願いしておきました。
9時に海辺の文学記念館の前に集合して案内してもらいました。歴史などひとりで歩いてもわからないので、とても良かったです。おすすめです。予約しとくのがいいと思いますが当日でもお願いしてみてみるといいかも。
その他に私は行けなかったのですが竹島ファンタジー館という施設も徒歩圏内でした。ここは磯焼バーベキューが食べられるそうなのでランチにいいかも。ランチといえばガマゴリうどんというアサリのご当地うどんがあって水族館の道路を挟んで向かいに有名店があります。
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